2017年8月13日日曜日

Roon Optimized Core Kit(ROCK)のインストールとHifiberry Digi+ Proのセットアップ 前編

前回に引き続き、Roonネタです。今回はRoonのライブラリをストリーミングするサーバの構築と、それを受けて再生(正確にはデジタル出力ですが)するHifiberry Digi+ Proのセットアップについてです。

Roonのソフトウェアの考え方ですが、

  • ライブラリを管理してストリーミングするサーバ:Core
  • 音楽ストリームを受信して再生する:Output
  • 音楽再生を指示する、楽曲データを表示する:Control

とい感じで大まかに分かれています。インストールする時に自分の環境に合わせたものをインストールします。CoreはDLNAで言う所のNASみたいな存在で、DLNAサーバ(DMS)的なもの、Outputはレンダラー(DMR)、Controlはコントローラー(DMC)といった感じに分けられますが。RoonにおいてはCoreの存在が重要です、このサーバが実際の楽曲とは別にDBを内部的に構築し、ネットワークで接続されたControlに楽曲のメタデータなどを様々に提供してくれます。このメタデータがRoonの優れている部分でもあります。

さて、まずはサーバ(Core)の構築からです。Roonには公式にIntelのNUCをサポートしたLinuxのイメージが存在し(ROCKと言います)、これをダウンロードしUSBメモリなどに一旦焼いたものを使ってNUCにサーバをセットアップします。IntelのNUCは現在ですと

NUC7i3XXX
NUC7i5XXX
NUC7i7XXX

シリーズがあり、2.5inchストレージを内蔵できるもの、できないものなど、どれを選ぶか迷うところですが、ポイントは2点です
  1. NUC内部にOSストレージ(RoonメタデータDB)以外の楽曲ストレージを内蔵するか?
  2. ゼロスピンドル構成にして静穏化を狙うか?
特にゼロスピンドル化は初めから意識してパーツを選択しないとダメですので、気をつけたいところです。楽曲のストレージは、膨大なライブラリがすでにある人はそちらを使いたくなるでしょうし、自分のようにFLAC等で一旦全部Ripし直して、厳選してRoonで使いたい人は内蔵を選ぶのも手だと思います。

自分はNUCで全ての楽曲を管理する+完全にゼロスピンドルとしてノイズを排除する。を目標に構築を行いました。まず、
  • NUC7i5BNH
  • M.2SSD 128GB (Roon DB & Roon OS)
  • 4GB x 2 DDR4 Memory
  • 980GB SATA3 SSD ( Sandisk Ultra 2 )
  • ファンレスケース Akasa plato x7
という選択です。7i5を選択した理由はAkasa plato x7が公式に対応するのが7i5までのためです。多分TDPの問題かな?熱暴走も怖いので。。ケース交換しちゃうので、BNHにすることは必要なかったかもしれませんが、ファンレスケースがうまく機能しなかった場合の保険です(結果的に問題ありませんでしたが。。)

ちなみにあまりスペックを盛っても、楽曲の数にもよりますが、あまり意味がない感じですね、公式のドキュメントにも、準備するべきスペックに言及がありますので、気になるかたは参照してみてください。


まず組み立てですが、NUCのオリジナルケースの場合は、M.2 SSDと2.5inch SSDとメモリを取り付けたらおしまいです。HDMIとキーボードを接続して起動し、BIOSの設定でそれぞれのデバイスが認識されているか確認しておきます。

次に、NUCのBIOS更新です。Roonlabsに推奨のBOISバージョンの記載がありますので、それを参考に、だいたい最新にしてOKぽいです。

BIOS更新が終わったら、Roonlabsから、rockの最新イメージをダウンロードして、適当なサイズのUSBメモリに焼き込みます。焼き込みが終わったら、NUCのフロントのUSBポートに差し込んで起動し、インストーラを起動します。インストール先を聞かれますので、M.2 SSDを必ず選択します。

ROCKのダウンロード

一通り、完了してNUCを起動するとサーバが自動的に起動します。IPが画面に出ますので、ブラウザからアクセスすると、コントロールパネルが表示されます。

コントロールパネルが表示されたら、やることは2つ。
  1. ffmpegのバイナリのインストール(コーデック)
  2. MediaStorageのフォーマット
です。以上が完了するとROCKに楽曲を転送する準備が完了します。Windowsからは\\ROCKでアクセスできます。参考動画でほぼいけます。内部ストレージのフォーマットを別にやるくらいです(UIから可能)。

参考動画:youtube


<ファンレスケースへの組み込み>
Akasaのplato x7への組み込みは多少面倒ですが、付属のマニュアルに従えばすんなりいきます。ちなみに組み立てに必要な部材は全て含まれてますので、追加で買う必要はないです。したの写真のように、組みあがります。VESAのマウントにひっかけられるようなパーツが付属しますので、自分はメインディスプレイの背面に取り付けています。結構重さがありますので、ディスプレイによっては傾いちゃうかもしれませんね。


akasaはファンレスのPCケースなどを作っている会社ですが、platoの他にもNewtonというケースもあります。NUCの世界はカスタムなどが盛んなのでこういうったケースなども豊富で楽しいですね。探せば色々出てきましたが、値段とデザインでplato x7を選びました。

Quiet PC / Akasa plato x7

日本だとほとんど輸入しているところが無いので、自分はQuiet PCというネットショップで購入しました、発送がめちゃ早かったので正解かな?Amazonで高いの買うより良いかと思われます。参考動画はnewtonですし古いですが、手順はほぼ同じ。

参考動画:youtube


後編ではHifiBerry Digi+ Proの構築やりたいと思います。






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