2017年8月14日月曜日

Roon Optimized Core Kit(ROCK)のインストールとHifiberry Digi+ Proのセットアップ 後編

前編では、ROCKサーバのNUCへのインストールとセットアップ。コーデックのインストール、メディアドライブのフォーマット。が終わったはずです。次はRoonの再生側デバイスであるHifiBerry Digi+ Proについて書きたいと思います。

HifiBerryはRaspberry PIベースのDACボードで、3種類あります。

  1. DAC+:アナログラインレベル出力のDACボード
  2. Digi+:SPDIF and Optical デジタル出力ボード
  3. Amp+:DACとデジタルパワーアンプ
の3つです。1のDAC+が一番利用者が多い感じかな?通常のアナログアンプに組み合わせるのではこれがいいでしょう。自分のようにAVプリアンプと組み合わせるのであれば、デジタルの出力のあるDigi+となります。あと、直接スピーカーつなぎたいならAmp+という感じですね。

Digi+はスタンダードモデル、トランス搭載モデル、オシレータとトランス搭載モデル。に分かれてますが、自分はPro(トランスとオシレータ搭載)モデルを選びました。I2Sバスをつかった外部クロック供給ボードとしても動作するようなので、音質の向上が期待できるかと考えました。

HifiBerryをRoonでつかうにはHifiBerryが提供するroonイメージをmicroSDに書き込む必要がありますが、動作要件としては、Raspberry PI 2 or 3みたいなので、特に理由がなければRaspberry PI 3を使うのがいいと思われます。技適とか面倒ですけど、ここは妥協しないで行きましょう。


上のリンクはHifiBerryのサイトのblogですが、参考になります。ある程度のパワーがいるのでしょうね。HifiBerryは日本でも扱っている会社がありますけど、全部のモデル扱ってないみたいだし、普通にHifiBerryから買うのがいいかもしれません。PayPalアカウントがあれば楽です。

自分はDigi+ Proとスチールケースを注文しました。発送も早くておすすめです。

さて、モノがとどいたら、OSの書き込みですが、マイクロSDを用意して、適当なライターで書き込みます。書き込むイメージのリンクはいつもこれ。


展開したらimgをmicroSDに焼きこみます。microSDをRaspberry PIに挿入したら、Ethernetをつないで(推奨)デジタル出力をDAC(AVプリアンプなど)に接続し、電源を投入したらおしまいです。面倒な設定は一切いらないです。Roonがオフィシャルに認めたRoonReadyプレイヤーの出来上がりです。

次にRoonのControllerソフトをインストールします。


いろいろありますが、全部入りのやつをおとして、インストール。インストール途中で、coreにするか?とか聞かれますので、「いいえ」を選択しておきます。Coreは前編で構築したNUCをつかいますので。インストールして起動するとはじめにCoreの選択がありますが、そこでNUC(ROCK)を選んでおきます。次に、再生するオーディオデバイスの選択をします。

上の画像だと、一番上のUSB Audio DACというのが、WindowsPCにつながってるDACで、一番下のがネットワーク上のRoonデバイスになります。それぞれEnableボタンを押すとこのようになります。Zoneとして名前をつけておきます。この作業が終わると


こんな感じでRoonのソフトから認識します。出力したいデバイスを選んで終了です。同一ネットワーク上にRoonを実行しているPC/MACがあればそこにつながってるデバイスもこの画面に出てきますので、再生の指示を行えます。楽ですねー。それぞれのデバイス毎に再生する楽曲を選べます。

設定で注意するポイントとしては、MacのCoreAudio経由でDACに出力するときなどで音がガビガビになる場合は


Use Exclusive Modeを有効にしてみてください。改善するはずです。それから、再生につかうDACがものによってはサンプリングレートによって内部でリレーが切り替わるようなものの場合、再生の頭がきれてしまうことがあります。この場合、


Resync Delayの設定をします。だいたい3000msもあれば切り替えの遅いAVプリアンプなどでも頭が欠けることがすくなくなります(ごくまれに欠けます)。なぜこれが必要かというと、RoonにはRadioモードというのがあって、現在再生中の楽曲と同じ感じの曲を自動的にライブラリから選択して、次々に再生してくれるモードがあるのですが、様々なサンプリングレートがごちゃ混ぜのライブラリですと、この機能が生きてきます。44.1Khzしか使わない人なら関係ないですけどね。こういう細かいところまで配慮が行き届いてる感じがイイですね!

というわけで、1時間弱で書き飛ばしたテキストですので、アレな部分は目をつぶってくださいねw。

まぁ、これからはRoonだよ!と、素直に言えないのは日本語の問題ですかね。日本語化されることは当分なさそう。というか日本のメーカーもRoon対応してほしいですね。そうなれば状況もかわってユーザも増えそうです。海外ではハイエンドのメーカーがネットワーク対応のプレイヤーを出すときかなりの確率でRoon対応になってきてる気がします。

あ、ちなみにMP3TagとかでUTF-16でちゃんとタグいれとけば、普通に日本語の曲名とか表示しますんで。一回セットアップしちゃえばそのあとは全然違和感ないですね。

HifiBerryとかめんどくせぇというひとは、比較的低価格なRoonReadyのやつありますから、それつかうのもいいかも。自分的におすすめはROCK+HifiBerryですけどね。

それではまた。。



0 コメント:

コメントを投稿